株主の皆さまにおかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
第5期第2四半期決算のご報告をお届けするにあたり、日頃の皆さまのご支援に心より御礼申し上げます。
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、良好な雇用環境を背景に個人消費は堅調であるものの各国通商政策の影響もあり、経済の伸びは鈍化しました。スーパーマーケットにおいては、物流費の高騰や求人難などを背景とした仕入原価の上昇や人件費および資材費の上昇、加えて、豪雨や長引く天候不順等厳しい経営環境が続いております。
このような情勢下、当グループの主な取り組み及び成果といたしましては、本年度より新設しました商品開発推進部を中心に、プライベートブランド商品「eatime」の開発を推進し、8月には合計 77品目といたしました。
ICT部門では4つの協働タスクを推進し、システムコスト・保守コスト削減の取り組みを継続するとともに、お客さまの利便性向上のためのキャシュレス決済にかかわるシステム変更やスマートフォン決済の開発を進めました。コスト構造改革においては、事務作業の省力化により人件費伸長率の抑制や店舗設備等の合同商談による導入コストの低減を継続しています。
また、当社グループでは、環境・社会貢献活動にも積極的に取り組み、グループ各店舗では、食品トレー、牛乳パック等のリサイクル資源の回収を継続して行う他に、㈱カスミでは期限到来前の食品の有効活用のためフードバンクへの食品の寄付について実施店舗の拡大を進めております。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、当社が出店する地域の食品市場へのディスカウントストアやドラッグストア等の出店が続き、既存店売上高前年比が98.1%、客数は97.9%に留まりました。このうち、7月度の天候不順により、既存店売上高前年比が95.2%となった影響は、累計期間売上高を0.7%、営業利益を約12億円押し下げる結果となりました。
売上総利益につきましては、価格政策の強化と仕入価格上昇、天候不順による売変等により前年同四半期を0.1%下回りました。販売費及び一般管理費では、生産性向上への施策を進めたものの、人件費単価状況を補えず、人件費が前年同四半期を1.1%増加しました。
この状況に対し、仕入原価上昇に対応すべく仕入統合によるグループシナジーの拡大、人件費構造を抜本的に改革すべく間接部門の統合や見直し、RPAを活用した事務作業の軽減、店舗オペレーション改善に取り組んでまいります。また、トップラインの回復に向けて、定番販促の見直しや店舗競争力の強化を進めてまいります。
(単位:百万円) | ||
当連結会計年度 (2019年度上期) |
前年比 | |
営業収益 | 344,314 | 98.7% |
営業総利益 | 103,068 | 98.4% |
販管費計 | 100,345 | 101,2% |
営業利益 | 2,723 | 48.5% |
経常利益 | 2,786 | 47.6% |
親会社株主に帰属 する四半期純利益 |
434 | 13.1% |
当グループを取り巻く環境は未曾有の人口減少や高齢化の伸展による市場の縮小、多くの異業種の参入、新たなテクノロジーの飛躍的な進化などを背景にこれまでとは全く異なる厳しい競争環境となっております。そこで、今後の市場環境を踏まえて、様々な取り組みを行う上で、次世代のビジネスモデルへの転換が必要不可欠だと認識しております。
2019年度方針にのっとり、「お客さまの今」、「お客さまの次」を知り、新たな発想で、スピーディに行動するためにオープンな議論の場として「ニューフォーマット研究会」「MD分析研究会」「デジタルチャネル研究会」の「3つの研究会」を設け、改革スピードを加速させ、新たなスーパーマーケットモデルの具体化に取り組んでおります。
2019年11月25日(月)、浅草ビューホテルにおきまして、第4回「株主懇談会」を開催いたしました。3,342名の株主さまからのご応募をいただき、当日は151名の株主さまのご参加をいただき、誠にありがとうございました。
当日は、第1部の「事業報告会」に引き続き、第2部の「株主の皆さまとの懇談」では、これまでの株主の皆さまと当社と各事業会社の役員・執行役員がテーブルを囲み、株主さまから直接、当社グループの経営や商品・サービスに関する貴重なご意見・要望を承りました。
また、今回新たに、当社及び事業会社の主な活動のご理解を深めていただけるよう「展示・プレゼンコーナー」を設けました。
継続して取り組んでいる「環境・社会貢献活動」や将来を見据えAIを活用した新しい取り組みのご紹介、当社のプライベートブランド「eatime」では、アイス全12種類のご試食など、お楽しみ頂けるコーナーも設けました。
今後とも引き続き、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスでは、2018年11月から東京・錦糸町の店舗(フードスクエアカスミ オリナス錦糸町店)で日本ユニシス株式会社様と共同開発した自律移動型のAIロボットを稼働しています。
夜間に店舗のPOPに記載されている、期間と売価についてチェック作業を行い、従業員の作業軽減、効率化を推進します。
※その他の「第4回(2019年度)株主懇談会」の開催状況はコチラから、ご覧ください。https://www.usmh.co.jp/ir/meeting